M1919機関銃用の木箱を再現する。

WWII時代にミシガン州サギノーのGM工場で生産されたM1919A4が工場出荷された時の木箱を再現しました。

梱包技術教範に掲載されているM1919A4用木箱のイラスト図を追加しました。(2020年11月10日追記)

 ブローニングM1919機関銃用の木箱は海外でもDIYが盛んです。ネットで調べると、だいたい銃と三脚と弾薬箱が一緒に入ってキャスターが付いている。射場への持ち運びしやすい利便性を重視しているのでしょう。

 撃つ必要のない無可動。ここはやはりオリジナルに近い形で再現したい。ただ、戦地では基本的に機関銃の木箱は、保管収納する必要がある艦船や航空機用を除けば軍用としては存在しません。唯一、工場出荷時のものがあるだけです。その木箱も戦地では薪や木工材料として解体使用されたでしょうから、現存するものはほとんどないようです。

 1945年発行の梱包技術教範(TM 9-2854)に掲載の木箱です。地上戦用として出荷された機関銃の木箱で確認できるのは2種類あります。縦置きで収納するタイプと横置きで収納するタイプです。縦置きタイプは第二次世界大戦のものでで、横置きタイプは戦後バージョンです。今回はこの技術教範に掲載されている縦置きタイプを製作しました。

 木箱は兵器部が定めた規格にもとづいて木箱の製造業者が製造して兵器工場に納入します。兵器工場では中身の兵器を梱包する際に、内容物を示すスタンプまたはステンシルを施します。今回製作したもののステンシルは、実物を参考に、ミシガン州サギノーにあったゼネラルモーターズの工場で生産されたM1919A4用の木箱を再現しています。「30 BMG」「M19A4」「MICH」など、文字が省略されているのは実物に倣った通りです。

 ところで、銃身に対して木箱が大き過ぎるのでは?と思った人は勘がいいです。この木箱は水冷式M1917機関銃と共用でした。第二次世界大戦後に水冷式が廃止されると、木箱はM1919にあわせて横置きタイプのスリムなものになりました。

 木箱にはかなりのクリアランスがあるため、このように二脚や属品も一緒に収納できます。

 今回製作した木箱は、無垢板の反りで隙間が目立つうえ、間仕切りも本来の溝継ぎを省略しています。出来は甘いですが…見た目の雰囲気は良いと思います。

マーキング再生は下記のブラザー社製のカッティングマシンを使っています。WWII時代のマーキングはステンシルではなくスタンプが多いので、スタンプを再現する際にカッティングマシンは重宝します。

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