30口径機関銃弾用の木製クレート。試作品を製作しましたのでご報告します。
トップの画像が今回の試作品です。まだ改善の余地はありますが、やはり、金属と合わせると、見た目が引き締まる気がします。
スタンプは、実物を参考に、上蓋・前後の板の3カ所に、若干のアレンジを加えて再現しています。
海外の業者さんは、スタンプをステンシルで再現されていますが、やはり切り欠けのあるステンシル文字ではなく、スタンプ文字での再現にこだわりたいところです。
試作品はスタンプが薄いので、もう少ししっかりと印字する必要がありますが、これぐらいのかすれた感じも雰囲気はあります。スタンプの内容は、セントルイス造兵廠から出荷されたロットナンバー「B502913」、内容物「AP4 TR1」(徹甲弾4・曳光弾1)です。
このように250発入りのM1型アーモボックス4つが格納できます。せっかく木製クレートを製作しても中に入れるアーモボックスが色違いでは興ざめしてしまいます。そこで、海外の業者からリペイント品をまとめて購入しました。写真にあるようにアーモボックスの色が統一されたのは良いのですが、驚きの事実が判明しました。それについては後日、ご報告したいと思います。
構造は実物同様に単純で、木枠のついた4つの木板を金具留めした4本の針金で連結し、最後に側板をはめる形です(写真の試作品には側板は写っていません)。この試作品のサイズは横幅が少し小さめになってしまい、アーモボックスを4つ入れると側板がはまりません。そこで、あと15ミリ拡大する必要がありますが、15ミリ拡大したサイズで容積を計算すると、実物に記載のサイズとほぼ同じになりました。
木板は5.5ミリ厚の合板です。本当は無垢材を使いたいところですが、現在では薄い厚さの無垢材の扱いが店頭ではほとんどありませんので、この点は妥協するしかありません。
また、針金を留める金具は、当初、又釘を使いましたが、釘の足が長いのと打ち込みがうまくいかず(不器用なもので…)、ステープルに変更しました。ステープルは市販品ですとほとんどが角型で、海外でレプリカを製作・販売している業者さんも角形を使っていますが、よく探してみたところ、実物に近いU字型のステープルを手に入れることが出来ました。このU字型のステープルを4本の針金に対して1周20個ずつ、1クレートに対して計80個を斜めに打ち込みます。
当時の木製弾薬箱と同じように、機関銃弾薬用の木製クレートにも、茶色に着色したバージョンがあります。こちらも試作品を製作中ですので、完成次第、ご報告したいと思います。