謎の“M2”アーモボックス。木製クレート作成のために、同じ色の大戦型アーモボックスを入手しようと、ヨーロッパの業者から購入、5個セットで届いたものです。
いろいろと調べましたが、正直、よく分かりません(ごめんなさい)。海外のフォーラムでは同盟国への供与品という見方が有力なようですが、側面には米国兵器局を示すロゴマーク(いわゆる“flaming bomb”と呼ばれるマーク)と“U.S”の刻印がありますので、ほんまかいな?という気もします。ともあれ、手元にあるM1アーモボックスと比較する形で、M2アーモボックスの形状を見ていきましょう。
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M1と並べて見ます。一番左が“REEVES”社製、次の3つが“CANCO”社製。そして一番右がM2です。社名は“SEC”というM1では見かけない社名です。現用品では、“SCE”社というメーカーがあるようですが…。なお、写真を見ると、サイズが少し大きめに見えますが、メジャーで実測してみると、M1とサイズは全く同じです。
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銃架への取り付け金具がある反対側です。並び順は同じです。真ん中2つの“CANCO”社製の金具が欠品しているので分かりづらいかもしれませんが、M1とM2で大きな差異はありません。また、この金具形状からも、右端のM2がM1A1型ではないことが分かると思います。
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上から見た様子です。並び順は同じです。持ち手の形状にも大きな差異はありません。M1アーモボックスには、上蓋が外せるものと外せないものがありますが、M2は外せないタイプです。
M2の底面には弾薬の向きを示した刻印があります。M1と同じです。 上蓋内側の防水用ゴム(または発泡ウレタン)は、リペイント時に樹脂で補修されており、残念ながら元になにが付いていたかはわかりません。
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写真の左がM1“REEVES”社製、右がM2です。よ~く見比べてみると、M2の金具の形状などは、この“REEVES”社製が最も近いようです。
ただ、M1“REEVES”社製と比較して違うところはあります。このように近くで見比べてみると、缶のつなぎ目の部分に、“REEVES”社製には補強材?があるのに対してM2にはないこと、また、缶自体の形状も微妙に異なるので、おそらく金型もしくはプレス機が違うであろうことが分かります。私の目が節穴で、まだまだ見逃した部分があるかもしれません。