60ミリ砲弾の撃ち殻がいつの間にかだいぶ溜まってきたので再生に着手することにします。
まだ旧式60ミリを使用していた頃の自衛隊(もしくは在日米軍)がおそらく1970年代~1990年代頃に放出した使用済みの鉄屑です。60ミリ迫撃砲分隊の再現がしたいため、鉄屑の出物があるたびに手を出していたら、いつのまにやらこれだけの量になりました。
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照明弾だけで7発が手元にあります。このなかに土産品として売られる過程でヘンテコな塗装をされたものが2つ混じっています。60ミリ砲弾なのに「ILLUM 81MM」、おまけに信管部分もご丁寧に金色でゴージャス塗装されています。
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手元にある照明弾の鉄屑は、すべて戦後のM83A3ですが、弾殻と信管ともに形状はWW2時代のM83/M83A1とほとんどかわりがありません。破損がひどくて完品にはほど遠い榴弾(HE)と違い信管も形を保っていますので再生の余地があります。照明弾から再生していくことにしました。
戦後のM83A3はボディが白でフィンが茶の塗色ですが、WW2時代はボディがグレーでフィンがODです。そこで、まずは ヘンテコも含めてすべての塗膜を落とします。
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リムーバーで塗膜を落とした状態です。フィンが外れるのは2発だけ、信管上部のみ外れるのが1発だけです。弾体の錆は塗装に支障がない範囲で落とします(錆転換剤でも塗ると良いかもしれませんね)。
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迫撃砲弾はフィンの内部に詰めた推進薬が点火し、フィンの外側に付けた増分に応じて射程が変わります。フィンの内部には推進薬の燃えかすが入ったままです。プライマーキャップが固着して外れないため、フィンの穴をほじってゴミを出します。おかかみたいで美味しそうに見えます。
フィンからゴミを出し終わって、ひとまずペンディングです。