30口径機関銃用のキャンバスベルトには、布地が白色のものとOD色のものがあります。今回は250発用のOD色のものを入手できたので、比較したいと思います。
![](https://ww2geak.com/wp/wp-content/uploads/2019/03/img_1_m-4.jpg)
上が白地のもの、下が今回入手したOD色のものです。スタータータブは白の真鍮製に対して、OD色のものは鉄製です。残念ながらスタータータブには錆による腐食が出ていますが、薬莢を入れた後の緩みがないのでデッドストック品でしょう。
![](https://ww2geak.com/wp/wp-content/uploads/2019/03/img_2_m-4.jpg)
OD色のベルトにはスタータータブは片側にしか付いてなく、終端は縫製処理されています。
写真では見えづらいですが、納入記号のスタンプがあります。1943年です。白色のものは1942年なので、ちょうどこの時期が白色とOD色のものとの移行時期にあたっていることがわかります。この後は金属製リンクが登場するので、OD色のものは生産数が少なかったかもしれません。
![](https://ww2geak.com/wp/wp-content/uploads/2019/03/img_3_m-3.jpg)
手元にある3種類のキャンバスベルトの端部です。一番上は主に車載機銃用に使われた100発用のベルトです。スタータータブが布地に穴を空けてわっかが付いた形となっています。材質は真鍮製です。