塹壕エキスポってのがあるらしいよ。

「塹壕エキスポ」とは、2018年のMVGからはじまったイベント内イベントです。穴掘って、入って、翌日にはまた埋め戻すだけですが、すごく楽しいです。

 塹壕エキスポは、@A_S_Pirogovさんの発案ではじまったイベントのはずです。毎年初夏に群馬県軽井沢市で開催されているMVGのイベント内イベントという位置づけです。自分は息子と一緒に2018年5月に開催された初回にBCoのメンバーとして参加しました。このときは初の試みということで、軍曹(@Msg. Merwin J. Toome)の監修の下、先任(@xxkfirxx)とともに立看板と配布用のチラシを(かなり気合いを入れて)事前準備してPRに励みました。

 開催期間中に本部受付前に掲示させてもらった案内板です。目立つようにA1サイズの大型パネルで作成しました。地図に場所が書いていませんが、これは直前まで穴を掘る場所と参加グループの調整のためです。パネルはこの状態で業者に発注し、現地でシールを貼ったり、手書きしたと思います。パネルそのものの出来はよかったと思います。

 こちらはチラシです。イベント期間中に本部の受付で来場者へ配っていただきました。表面は、日系米兵の回想を引用して、歩兵にとっての塹壕の位置づけをご紹介しています。すごく辛そうな回想ですが、イベントでの自分たちは、もちろんそんなことはありません。裏面は、開催期間中に構築予定の各国掩体の説明です。足を運んでもらえるようにシークレット(右上の「Confidential」)も入れています。これなんだったかな?後述の一人用うつ伏せ掩体だったかと思います。

 このチラシは、A4サイズの両面カラー印刷で500部を作成しました。先任には「刷りすぎ!」と呆れられましたが、余った分は翌春に開催されたVショーのBCo展示ブースで配布して、2019年の開催回のPRにつかいました。

2019年3月に東京浅草で開催されたVショーでの展示は、こちらのレポート「VショーWWII米軍工兵・衛生器材展示に参加してきました。」をご覧ください。

 塹壕エキスポの展示場所です。MVG会場のリビング・ヒストリー・エリア西側、車両走行路を挟んだ森の前縁にあたる台上に、横並びで各国掩体を構築しました。入口には各国掩体を紹介する立て看板を設置しました。

 こちらは米軍エリアに設置した案内板です。二人組の小銃掩体(左イラスト)、一人用のうつ伏せ掩体(左上)、シェルター・ハーフ・テント(左下)の説明です。当日はこの通りに展開しました。

 初日の構築中の様子です。二人用の小銃掩体です。かなり掘り進んでいるように見えますが、まだ深さは半分程度です。掘るのは俗称「Tボーン」と呼ばれる個人装具の小円匙です。浅間山の麓で火山灰の土質のため、かなり掘りやすいです。それでもかなりの岩石もあり、午前中から昼食をはさんで午後まで、完成までにはけっこうな時間がかかりました。トラウザーズのポケットからスマホが見えているのはいかんですね。

 一人用のうつ伏せ掩体を構築中に、計測用の麻紐で深さを測っているところです。麻紐はあらかじめ教範に規定のサイズになるようにフィートでつくってあります。

 掩体の構造とサイズは教範に規定があります。浅かったり、大きすぎたりすると、攻撃を受けたときに敵弾や破片が飛び込んで負傷する恐れがあります。また、保温や雨滴を防ぐ耐候性にも影響があります。これではせっかく構築した掩体としての価値を損なうことになりますから、規定通りに構築する必要があります。実際に規定通りに構築することで、なぜそのように定められているかが理解できます。

 完成した二人用の小銃掩体です。まわりに盛り土をして敵弾避けとしたうえで、あらかじめ除けておいた草の生えた表層を、敵方を中心にして配置し、偽装します。なお、この掩体は見学者に配慮して、側面と底に麻土嚢をつめ、足場と崩壊防止の処置をしています。

 イベント開催中の2日間は基本的に掩体で過ごします。自分は息子と参加したので、夜はスモール・ウォール・テントで宿営しましたが、BCoのメンバーは有志で夜を掩体で過ごしています。掩体の上にはシェルター・ハーフ・テントを張り、底にブランケットを敷いて身体を横にします。食事は第一線を想定してグループレーションの10in1。4食ともに温食はありません。

 掩体での様子を撮影した写真を時代がけしてみました。左はバディのPvt.クライネさんです。翌年の2019年4月にイタリア戦線を再現した演習でもバディさせてもらいました。

2019年4月にかけて静岡県富士周辺で開催された演習時の様子は、こちらの回想風レポート「イタリアンフロントー1944年6月」をご覧ください。

 二日目の午後は、ミリタリーアーツさんのご厚意で、WW2米軍の3/4トラックであるWC-52をお借りして場内を一周しました。編成上、3/4トントラックは大隊本部に割り当てがあります。使役として本部に出頭する分隊の風景でしょうか。 

 最終日、撤収のときに主催のサムズミリタリア社長が来られて、ぜひ来年もやって欲しいとおっしゃっていただきました。参加者にも好評で、2019年6月のMVGでは、第2回目が開催されています。

 2019年に開催された第2回目のチラシです。自分はスケジュールが合わずに参加できませんでしたが、前年に引き続いてパネルとチラシを作成しました。2019年は機関銃の掩体が中心で、時代も第一次世界大戦から1970年代までと幅広くなりました。

 塹壕エキスポは、2020年のMVGでも実施の方向で検討されていたと思いますが、残念ながら新型コロナウィルス蔓延の影響によってMVGが開催中止となり、塹壕エキスポも開催できませんでした。2021年にMVGが再開できれば、塹壕エキスポも再開できると思います。ご関心のある方は軽井沢まで足を運んでみてください。

 本稿では、2018年に開催された第1回目の塹壕エキスポについて、筆者が参加したグループのBCoのみを紹介しました。もちろん、各国の掩体も素晴らしい光景でした。また、2019年のイベントには参加できませんでしたので、本稿では最新の情報をご紹介できませんでした。これらについては、先任がブログ「What Price Glory」で詳しくレポートしています。下記に記事へのリンクをつくりましたので、ご覧になってください。

MVG2019 塹壕Expoレポート 【1】 【2】 【3】
MVG2018「さんごーExpo’18」【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

https://kfir.militaryblog.jp/

11月3日(祝・火)に、塹壕エキスポ発案者の@A_S_Pirogovさんが主催するイベント「Go to Trench キャンペーン」が大阪で開催されます。塹壕や糧食の再現が予定されています。海洋堂さんからドイツ軍の対空砲20mm Flak38も展示されるそうです。塹壕エキスポは来年のMVGまでお預けですので、すぐに楽しみたい方は参加されてみてはいかがでしょうか?イベントの詳細と参加受付は、こちらの→TwiPla「Go to Trench キャンペーン貸切」をご覧ください。

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