2018年に訪れた米西海岸にあるプレーンズ・オブ・フェイムを参観したときに撮影した同館のコレクションをご紹介します。
チノの航空機博物館“プレーンズ・オブ・フェイム”(Planes of Fame)を2018年の夏に訪問しました。あいにく訪問したのが平日だったため、博物館の特徴でもある飛行展示はありませんでしたが、広い館内を静かに参観することができました。
プレーンズ・オブ・フェイムについては、これまでも多くの方がレポートされていると思います。筆者は、もともとあまり飛行機に関心が薄く、詳しくないので、訪問時に撮影した写真を紹介するかたちとさせていただこうと思います。また、撮影したのがおおむね第二次世界大戦当時の米軍機なので、不十分な内容かもしれませんが、ご容赦ください。
なお、本稿に掲載している画像は、スマートフォンで撮影した写真ですので、画角や画質には限界があります。ピントがブレているものもあり、あまりつかいものにならないとは思いますが、いずれも自由につかっていただいて結構です。
プレーンズ・オブ・フェイムの正面玄関です。博物館はチノ飛行場の敷地内にあります。ミュージアムショップとセッションルーム以外の建物はすべて格納庫です。
P-51D戦闘機マスタング。プレーンズ・オブ・フェイムには、かなりの数のマスタングが収蔵されています。D型で飛行可能な機体は2機あります。そのうちの一機「ウィーウィリーII」です。
同じくP-51D戦闘機マスタング。飛行可能なもう一方の機体「ドリー」です。
P-51A戦闘機マスタング。自分はマスタングといえば、D型のスタイリングしか知らなかったので、この機体はてっきりカーチスホークと思っていました。飛行可能な機体です。
P40Nカーチス“ウォーホーク”。ブリティッシュコロンビア沖で日本の風船爆弾を発見して撃墜した機体だそうです。飛行可能な機体です。
P-47Gサンダーボルト。飛行可能な機体です。
1920年代の戦闘機、ボーイングFB-5です。ドイツのフォッカーから派生した機体で、当初は艦載機としても検討されていたようです。
手前は2PA / AT-12“ガードマン”だと思います。1930年代に開発された全金属製低翼単葉機として黎明期の機種です。日本海軍にも売却されたそうです。飛行可能な世界で唯一の機体だそうです。隣は“コルセア”、一番奥はちょっとわかりません。
F4U-1A戦闘機“コルセア”です。オイルパンが置いてあるように飛行可能な機体です。1944年~1945年に空母攻撃群に所属し、太平洋戦域で運用されていた機体だそうです。
退役後はフォックススタジオが所有していたそうで、プレーンズ・オブ・フェイムに移管されてからも、様々なテレビや映画に出演している機体だそうです。エンジンの換装によって本来よりも自重が軽くなり、飛行性能が向上しているそうです。
写真がブレてしまっていますが、グラマンTBM-3E雷撃機“アベンジャー”です。飛行可能な機体です。
手前がダグラスSBD-5急降下爆撃機“ドーントレス”、右がパイパーL-4H観測機“グラスホッパー”です。
ダグラスSBD-5急降下爆撃機“ドーントレス”です。この機体は南太平洋でニュージーランド軍に供与され、ブーゲンビルから32回の戦闘任務を実施したそうです。オイルパンがあるように、飛行可能な機体です。
グラマンF7F戦闘機“タイガーキャット”。1940年代に開発されましたが、艦載機としては不適で、結果として第二次世界大戦には参加しませんでした。その後の朝鮮戦争では陸上機として様々な用途につかわれたようです。製造数は少ないようです。
さきほどのF-7Fにかわり、こちらは太平洋戦線で活躍した双発の戦闘機、ロッキードP-38J“ライトニング”です。飛行可能な機体です。
この機体は、太平洋戦線でニューギニアとフィリピンで任務についた第475戦闘機隊の所属機を再現しています。同隊のメモリアルスペースという位置づけで、単機で格納庫に展示されています。
この格納庫には、第475戦闘機隊の退役軍人会が寄贈したさまざまな資料も展示されています。
当時のフィールドキッチンの再現です。同隊は陸軍航空隊なので、歩兵と同じ野戦調理器がつかわれています。
フィールドレンジです。陸軍では中隊に3基が配備されていました。
調理器具類の展示です。
次回は屋外展示を中心にご紹介します。